春の風馬酔木の簪揺らすなり（はるのかぜ あせびのかんざし ゆらすなり）

足下（あしもと）になにやら白（しろ）い泡（あわ）のようなものが揺（ゆ）れていました。
近（ちか）づいて目（め）を凝（こ）らすと小（ちい）さな白（しろ）い壺（つぼ）がゆらゆらと動（うご）いていました。馬酔木（あせび）の花（はな）でした。
有毒植物（ゆうどく）で葉（は）には殺虫効果（さっちゅうこうか）もあるそうです。
奈良公園（ならこうえん）に馬酔木（あせび）の花（はな）が多（おお）いのは鹿（しか）が食（た）べないからだそうです。



ヤツデの実（み）です。ヤツデの葉（は）にも有毒成分（ゆうどくせいぶん）があるようで、昔（むかし）は蛆（うじ）の殺虫剤（さっちゅうざい）として古（ふる）い駅（えき）の古（ふる）いトイレの横（よこ）に植（う）えて利用（りよう）したために、駅（えき）などでよく見（み）られる木（き）だそうです。



　人知れず実生しているヤツデかな

　　（ひとしれず　みしょうしている　やつでかな）








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